フラットレート(標準整備時間)とは

フラットレート(標準整備時間)とは、販売店が適正な点検整備の工賃を算出するためにメーカーが作成した目安です。

販売店によって工賃がバラバラでは、お客様に不安や不公平感を抱かれてしまうからです。

信用を得るためには、「定額であること」、「適正価格であること」が肝要です。

 工賃算出の根拠として、当工房では以下の資料を活用しています。

HP素材 002.jpg

手前からカワサキ、ヤマハ、スズキ、ホンダの資料です。 

カワサキ以外はパーツリストに標準時間が記載されています。カワサキは販売店用にフラットレートマニュアルというのがあります。愛車のパーツリストを手に入れれば、部品交換の工賃がある程度は判断できます。以下概要です。

標準整備時間とは正味作業時間に余裕時間を足したものです。

  • 正味作業時間(確認、点検調整、分解、組み立て)
  • 余裕時間(段取り、準備)

時間に関しては十進法で記載されています。(0.1h=6分)

当工房では、基本時間工賃¥8000ですので、標準整備時間×8000=工賃となります。

ちなみに絶版車は、時間工賃¥10000〜の設定です。

事故車やオプション装着車など、メーカー想定外の仕様は当てはまりません。

重複する系統のパーツの交換をする場合は、重複部分を減算します。

例 

フロントホイールベアリング  0.5h 
フロントブレーキディスク 0.4h

フロントホイールASSY脱着の0.2hが重複していますので

0.5+0.4−0.2=0.7h

同じ系統を作業する場合は最も長い整備時間を使います。

ピストン、リングセット   2.5h
 クランクシャフト  5.4h

上記の場合5.4hのみとなります。 

標準整備時間はあくまでも目安です。難易度や事情により加減します。

 「やってみないと判らない」というのは、作業してからでないと判らない問題があるからです。ご理解、ご協力お願い致します。

当工房では追加料金が発生する場合、電話にて確認してから作業致します。

お客様に定額でサービスを提供できるように

 フラットレートの趣旨を鑑みて、あらかじめ整備する車体の状態に合わせた時間工賃を設定させていただきます。「旧いバイクだから手間がかかったよ」と、後になってから工賃が上乗せされるのは、お客様に不安や不信を抱かせかねないからです。

基本工賃 1時間¥8000 絶版車等 ¥10000〜

ほぼ新車に近い状態と何十年も経た状態では、整備する労力は全く異なります。  

オイル漏れをおこしたエンジンに、泥や砂利が大量にこびりついて汚れていたら、内部に入り込まないように掃除をしてからでないと分解できません。

ねじやボルト、ナットが錆びて固着し、潤滑剤や熱を加えても緩まないことも多いです。

痛んだねじ山は、タップやダイスで修正します。

可動する部分に水分が入り込み、錆が酷くて研磨しなくてはならない場合も多々あります。

ガスケットは経年劣化すると石のように固くなります。カッターの刃では易々と剥がれてくれません。

どれも、新車状態ではあり得ないことです。

整備時間の大半を費やす労力ですから、賃金を頂かなければ商売が成り立ちません。

あらかじめ、労力に応じた工賃を設定することで、より正確な定額料金の算出ができるものと考えます。

ご理解いただけましたら幸甚に存じます。

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