バイクで何をしたいのか、どのように楽しみたいのか、なにを「やりたい」のか まずは「やりたいこと」を教えてください
お客様の目的はなんでしょうか。
バイクで何をしたいのか、どのように楽しみたいのか、なにを「やりたい」のか。
- 楽しく乗れればそれでいい、
- ライディングテクニックを磨きたい、
- ガンガン走りたい、ツーリングに行きたい、
- 足にしか使わない、
- 釣りにいくのに乗りたい、
- 通勤にしか使わない、
- 走行会や草レースに出たい、
- サーキットやコースでスポーツ走行をしたい、とにかくタイムを上げたい、昇格したい、
- 見た目をかっこよくカスタマイズしたい
- 乗りにくくてもいいので面白いバイクに乗りたい
- バイクいじりが好きだ
などお客様によって様々な目的があります。
当工房は、そのような方々のお役に立ちたいのです。
お客様の「やりたいこと」に合わせて、なるべく効率的に少ないコストでお客様に価値を提供したいのです。
例えば、毎週のようにツーリングしたり、ガンガン乗り回す方には、あまり改造はせず、メンテナンスを重視した提案をします。お金をなるべくガソリン代に使っていただきたいなと思います。
サーキットやコースでタイムを出したい方には、メンテナンスとセットアップの提案をします。また、タイヤ交換程度はご自身でできるように指導したりもします。
当工房はカスタム専門店ではありません
カスタム専門店は、ボルトオンパーツを多用しないでオリジナリティーのあるマシンを製作したり、エンジンパワーを確実に上げるといった目標をもって仕事をしています。お客様は自分のマシンに個性をだしたり、スペック向上のためにお金を払うのです。
一方、当工房は、お客様のニーズに合わせたご提案をして、お客様にとって必要な作業をしています。ですから、お客様がカスタムだけに興味があるなら、お役に立てないかもしれません。
基本的に、メーカーが製作した車両はバランスがとれていますから、ご自身に合わせてサスペンションを微調整する程度で、改造せずとも問題なく走ります。(たまに対策しないとならないものもあります)
ですから、当工房では意味のない純正流用などの改造はお受けしておりません。取り付けられるというだけで改造するとネガが発生します。
見た目を変えたりグレードアップが理由で、オーリンズサスペンションにしたいとか、プロサーキットのマフラーを取り付けたいとか、そのようなご希望でしたらお受けできます。
全てが底上げされて良くなるといった改造は、ほぼありません。私の考える改造とは、ノーマルのもつ絶妙なバランスを敢えて変更することです。尖った方向に改造すればするほどバランスが崩れ、帳尻をあわせるために他の箇所も強化する必要があります。
ですから、尖った改造をするのはレースに勝つなど目的があって意図的にしているのを除けば、わざわざ泥沼にはまりにいくようなものです。
意味のある改造とは
例えば、レースを追っているお客様がいて、レギュレーションで許される限りのエンジンチューンを行ったとします。
エンジンパワーが上がれば、エンジンの耐久力は下がり、足周りの消耗は激しくなります。ですが、タイムが良くなったのならこの改造は意味があります。なぜなら、タイムアップという目標が達成されているからです。
もちろん、必ず走行後に異常がないか点検して、消耗部品を定期的に交換することが重要だとご理解いただいた上でのことです。
ですから、レースに出るわけではなく、ツーリングでガンガン走る方は、エンジンチューニングは必要はありませんし、しない方が良いのです。
一つ例を挙げますと、6V電装のヤマハXT500はヘッドライトが暗く、夜間走行に不安があります。しかし、電装を12Vすることによってヘッドライトが明るくなって、旧いバイクでもナイトランを楽しむことができるのです。これが意味のある改造です。
お客様が「満足」しているのならそれでいい
色々と申し上げましたが、当工房は、意見を押し付けたり、お客様の「やりたいこと」や「いい」と思うものを否定しません。
それが実際に効果があるのか、意味があるのか、そんなことよりお客様が「満足」しているのであれば、その時点で意味があるからです。仮に、世間で「オカルトパーツ」と呼ばれているものであっても、本人が効果があると思っているのならそれで良いと思います。
お客様が「このオイル以外信用できない」とおっしゃるのなら、取り寄せたり、持ち込んでいただいてます。
また、お客様によっては、街乗り、ツーリングバイクに物足りなさを感じて改造したくなる場合もあります。 実際、前後サスペンションのチューニングや、ホイール、タイヤの変更やエンジンチューニングに興味を持たれ、相談されるお客様も多いです。
そのようなときは、お客様の懐具合や期待レベル、好奇心に合わせて、なるべくコストがかからず楽しんでもらえるように、外車レーサーへの乗り換えるのか、改造をするのかといった選択肢と、そのメリットとデメリットを説明しています。
ですから、当工房では、パワーを上げたり、ハイグリップタイヤを履けるホイールにしたり、サスペンションチューニングといった作業もお受けしております。
しかし、まずはご来店いただいて、お客様の目的をヒアリングさせてください。