〔オフセット量の確認〕

定規でハブの面〜リムまでの距離を測ります。一箇所ではなく片側四箇所は測ります。

オフセット=ゼロのものもありますが、ハブのセンター=リムのセンターとは限りません。作業前に必ず測定します。いきなりバラしてしまうと、データがない限り現車あわせとなりますのでお気をつけ下さい。 これはモタードリムなどワイドリム化する際にも必要なデータとなります。その際には元のリム幅と、変更するリム幅の差の半分がリムセンターからのオフセット量の差となります。

よくオフセットがめちゃくちゃな車両がありますが、タイヤも偏磨耗しますし危険です。フロント側が10㎜ズレていると、人間がオフセットして運転しないと真っ直ぐ走らなかったりします。

  ↑判りにくいですが、4〜5mm左にオフセットしています

〔リム組み〕

スポークには同一ホイールであっても、何種類かの違うスポークが使われていることが多いです。長さが違いますので、よく見比べて下さい。ハブの右側と左側、内側と外側で区別します。

一般的には下記単位にて販売されています。

  • カワサキ  スポーク ニップルが全てバラで注文出来る
  • ヤマハ   スポーク ニップルが全てバラで注文出来、かつセットの設定がある
  • スズキ   セット販売
  • ホンダ   スポークとニップルのセットでバラ販売

ニップル回しはサイズのあったものを使います。車種によってはニップルの材質がOPで選択出来ます。スポークのねじは転造です。袋から取り出すときに、ねじにビニールが食い込まないよう取り出して下さい。かじると厄介です。 

〔振れ取り〕

ニップルレンチですべてのスポークを均一に、調整代を残して締めこみます。新品リム、新品スポークだと精度が出し易いです。均一に締まっていれば、大体この時点で概ねオフセットが合うはずです。オフセットが大きくズレる場合は、スポークの長さが合っていませんので、組み間違いかスポーク自体が合っていないということです。

まず縦振れをとります。すると概ね横振れもとれているので、オフセット量を頭に入れながら横振れを追い込んでいきます。 基本は締める方向ですが、臨機応変に弛めたりして帳尻をあわせながら調整します。

許容限度の振れ幅は2㎜ですが、目標は0.5㎜以内で収めたいところです。

振れがとれてもスポークに必要なテンションが掛かっていないとなりません。

〔ウエイトバランスについて〕

モトクロッサーには必要ありません。泥がついたらその時点でバランスが崩れますし、違いが判る人はあまりいないと思います。必要だと思う人は、バランスをとっても良いと思います。

モタードやロードバイクは、バランス取りします。やり方はスタティックでOKです。

〔リムの流用について〕

フロント用のリムをリヤに、或いはその逆などは基本的に無理です。またドラムブレーキ用をディスク用ハブに流用するのも基本的に無理です。角度が違う場合も、リムを加工しないと基本的には流用出来ません。

とにかく、なんにでも付く汎用性はありません。穴数やMTリムか否か、角度は同じかなどの条件が合えば流用出来ます。専用のリムが販売されている場合は、迷わず専用品を購入したほうが良いです。

【スペシャルリムと純正リムの違い】

OEMでトレール車に付いているリムと、EXCELリムなどリプレイス品との違いはマークの有無だけではありません。材質などの違いにより強度が全く違います。重量的にはむしろ重いぐらいですが、剛性を残しつつ軽量を謳った製品もあります。新品で購入するなら純正よりもリプレイス品を推します。

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